監修 : 管理栄養士 SUGI
自然栽培とは?地球と健康に優しい農業法の魅力

健康志向や環境意識が高まる中「自然栽培」という農業法が注目を集めています。
その理由は地球環境や人に優しいといわれているためです。
とはいえ「自然栽培」と聞いても、有機栽培や栽培期間中農薬不使用(無農薬栽培)との違いが曖昧だったり、どう取り入れるべきか迷う人も多いのではないでしょうか。
本記事では自然栽培とは何かや他の農法との違い、さらには自然栽培食品を日常に取り入れる具体的な方法について紹介します。
目次
- 自然栽培の基本|肥料や農薬を使わない農法とは?
- 自然栽培とその他の栽培の違い
- 自然栽培がおいしくてカラダと環境に優しい理由
- 自然栽培のデメリットとは?
- 自然栽培の具体的な実践法|誰でも始められるステップ
- 【通販】自然栽培の商品例
- 日常生活に自然栽培食品を取り入れる方法
- 自然栽培で未来を変える一歩を踏み出そう
自然栽培の基本|肥料や農薬を極力使用しない農法とは?

自然栽培とは明確な定義はありませんが、一般的には肥料や農薬を極力使用せず、最大限に自然の力を発揮させて栽培する農法です。
環境に悪影響を与えて人体にもリスクをもたらす化学肥料や農薬を使用しないので、土壌や水源、生態系の自然な循環が生まれ、長期的に土壌の状態が良好になり、未来の農業にもプラスに働きます(循環型農業)。
さらに作物の生命力が高まり、作物本来の味わいが楽しめる上に安心して食べられる点も魅力です。
自然栽培はこのような「持続可能性」と「自然との調和」を目指しています。
自然栽培とその他の栽培の違い

「有機栽培」や「栽培期間中農薬不使用(無農薬栽培)」など自然栽培と類似した言葉が多くあり、違いが分からない人も多いのではないでしょうか。
その違いを紹介します。
有機栽培との違い
有機栽培はいわゆるオーガニックといわれるもので、天然由来の肥料(家畜ふんなどの動物性肥料や緑肥や米ぬかなどの植物性肥料)や一部認められている農薬が使用可能です。
有機栽培と名乗るためには認証が必要になります。
一方、自然栽培は農薬を使用せず、また肥料も極力使用せず、作物と土壌が持つ本来の力を最大限に活かして栽培を行う方法です。
栽培期間中農薬不使用な栽培法との違い
農薬を使用しない点では自然栽培と共通していますが、無農薬栽培は有機肥料だけでなく化学肥料を使用する場合もある点が大きな違いです。
自然栽培は極力肥料を使わず、土壌や自然環境の力だけで作物を育てます。
自然農法との違い
自然栽培と共通しているところは農薬を使わない点です。
生産者によっても異なりますが一般的に自然農法では、「耕作」「除草」「畝」の利用しない方が多いです。
自然農法は自然栽培と共鳴する点もありながらそれぞれで捉えた自然との接し方で育てる方法です。
ただし明確な定義はありません。
自然農との違い
自然農も極力、農薬と肥料を使わない点は生産者によって異なる点は共通として自然栽培と共通しており「耕す」「除草」「畝」の有無が異なります。
自然栽培では全て行いますが、自然農では畑を基本耕しません。
しかし3点全てを原則行わない自然農法と違って、自然農は雑草を取り除いて畝を立てながら栽培することもあります。
自然栽培がおいしくてカラダと環境に優しい理由

それではなぜ自然栽培がおいしくてカラダと環境に優しいのかをみていきましょう。
健康志向の人が選ぶ理由
自然栽培で育った作物を選ぶことは、同時に農薬や化学肥料を避けることにも繋がるため、アレルギーや体内への有害物質蓄積のリスクを軽減を期待できます。
また安心して摂取できる食品の提供が可能です。
環境への影響
自然栽培は農薬や化学肥料を使用しないため、土壌や水質への負担軽減に役立ちます。
例えば除草剤を使用しない場合には、農場周辺の植物種に多様性が生まれ、例えばカエルなどが増え、その結果、それらをエサにする鳥類などが増えたり、殺虫剤を使用しない場合は農場周辺に虫が増えてその天敵となる虫が増えたりと生物多様性の保全につながる点です。
また化学肥料を使用しない場合、土壌の微生物や有機物が自然に則した状態に近いまま維持できて地力が高まったり、化石燃料に依存した肥料生産を減らし、CO2排出の抑制につながります。
おいしさの秘密|土壌の力がつくり出す味わい
自然栽培によって土壌が本来の力を発揮すると、おいしくなるという話を耳にしたことはありませんでしょうか?
実はそれを実証した研究があるので紹介します。
慣行栽培と自然栽培で育てられた10種類の野菜に含まれる甘み成分(グルコース、フルクトース、スクロース)、旨み成分(グルタミン酸)、酸み成分(リンゴ酸、クエン酸)、味にマイナスの影響がある硝酸態窒素を比較しました。
その結果、自然栽培の方がグルコース・グルタミン酸の含有量が有意に高く、硝酸態窒素が有意に低くなり、慣行栽培ものよりもおいしくなるという意見が証明されたのです。
そのため自然栽培の方がおいしくなるというのは感覚的な話ではなく、根拠で裏付けされています。
自然栽培のデメリットとは?
自然栽培は環境や健康に優しい農法ですが、いくつか課題も存在します。
まず農薬や化学肥料を極力使わない分、除草や病害虫対策に手間がかかるため、生産者に高い技術力と時間的コストが求められる点です。
また収穫量が安定しにくくマニュアル化が難しい側面から、価格が高くなる傾向があります。
さらに生産者が限られているため、流通量が少なく消費者に届きにくいという現状も課題です。
しかし、これらの課題には解決手段もあります。
私たち消費者ができる選択として、自然栽培への理解を深めて適正価格で購入する文化を当たり前にしたり、地元の直売所やオンライン販売を活用して自然食品の入手を容易にしたりすることです。
自然栽培の具体的な実践法|誰でも始められるステップ

前述の通り、まだまだ流通量の少ない自然食品。
自分で自然栽培を始めたいと思われる人もいらっしゃると思うので、以下で自然栽培を始める前のポイントや具体的な実践法をみていきましょう。
土壌管理と栽培のポイントと実践ステップ
自然栽培を始める際の最初のステップは、健康な土壌づくりです。
まずは土壌の状態を把握し、必要に応じて堆肥や有機物を混ぜて土の微生物が活発に働ける環境を整えましょう。
土づくりを終えてから、ようやく次のステップに進みます。以下が基本的な流れです。
道具を用意する
家庭菜園ではスコップ、カマ、クワ、手袋があれば十分です。
広い畑では耕運機や刈払機があると作業効率が上がります。
畝を立てる
野菜の栽培では排水性や作業性を向上させるため、畝を立てると良いでしょう。
苗や種を用意する
自然栽培には固定種や在来種の種がおすすめです。
苗は根張りや茎の丈夫さを確認して選びます。
種まき・苗の植え付け
必ず水が必要なため、雨の前日に行うか散水で土に十分水分を与えましょう。
除草(+草マルチ)
生育初期は雑草の管理が必要です。刈り取った草を畝に敷き「草マルチ」にすると保湿や土壌改良に役立ちます。
自然栽培を成功させるためには、作物の特性を理解し適切なローテーションや混植を行いましょう。
初心者が知っておきたい自然栽培の注意点
自然栽培を始める際、初心者が知っておくべきポイントの一つは、最初の土壌改良に時間がかかる点です。
自然栽培では化学肥料を使わず土壌の自然な力を引き出す方法が基本なため、土の状態をじっくり観察し、有機物を投入しながら時間をかけて土壌を整えるプロセスが必要になります。
土壌改良は短期間で効果が出るものではなく、ときに5年、10年と長期的な取り組みになると肝を据えて始めましょう。
また農薬を使わない分、除草や病害虫対策に手間がかかる点も注意が必要です。
病害虫対策としては、病原菌や害虫が増えにくくなるように栽培環境を整えたり健全な苗を良いタイミングで定植したりすると良いでしょう。
また雑草管理には、草を資源として活用し除草を減らしたり雑草マルチングを取り入れたりして効率的に草の成長を抑えます。
【通販】自然栽培の商品例
ここからは自然栽培の商品を取り入れたい人向けに、「15/e organic」で取り扱いのある商品ご紹介していきます
自然栽培のお野菜
フレッシュな野菜を使用したい人には「お得な定期便 管理栄養士監修!自然栽培のお野菜セット」、長期保存派に便利な乾燥野菜などがあります。
販売元の農家が異なるため、自然栽培へのこだわりや産地も異なります。
気になる人は詳細でご確認下さい。
自然栽培のお米
ご家庭でお米を炊く人には白米や玄米、黒米などがあります。
年度、品種、産地、農家などが異なるので、詳細をご確認下さい。
様々な品種や雑穀米なども目白押しです。
自然栽培のお味噌
麦の甘さがお好きな人には麦味噌、玄米にこだわる人には玄米味噌、少し寒い甲州地域の味噌を楽しみたい人には甲州味噌などがあります。
お味噌はそのまま食べる他、味噌漬けや味噌炒めなど調理にも大活躍です。
日常生活に自然栽培食品を取り入れる方法
自然栽培食品を日常に取り入れる方法はいくつかあります。
まず自宅の庭やベランダで家庭菜園を始める方法です。
限られたスペースでも自然栽培を実践できます。
また地域のコミュニティガーデンに参加するのもおすすめです。
他の参加者と知識を共有しながら自然栽培に取り組むと、学びや楽しみが広がるでしょう。
次に、ファーマーズマーケットを活用する方法もあります。
地元の農家が直接販売している場所では自然栽培の野菜や果物が手に入りやすく、生産者と直接話せるのも魅力です。
さらに自然食を提供するレストランを訪れるのも良い方法です。
こうした店舗では、自然栽培食材の新しい楽しみ方を知ることができ、日常の料理にも応用できます。
家で料理をされる人はECサイトや店舗で自然栽培された食品を購入して活用するのも一つです。
ご紹介した方法の中で、今の生活で無理なく実践できそうなことから一歩ずつ始めると良いでしょう。
自然栽培で未来を変える一歩を踏み出そう

自然栽培は環境や健康に優しいだけでなく、おいしさや栄養価の高さでも注目されています。
その実践には土壌改良や除草など手間がかかる一方、持続可能な農業として大きな可能性を秘めています。
また、自然食品店舗やECサイトを利用すれば、手軽に自然栽培食品を生活に取り入れられます。
自然栽培は、食卓や日々の暮らしに豊かさをもたらす素晴らしい選択肢です。
どのような自然食品があるのかは以下からご覧下さい。
まとめ
- 自然栽培とは農薬と合成肥料を基本を使わない農法
- 自然栽培は難易度が高いため、とても貴重な生産物
- 自然栽培のお野菜は環境配慮につながり、味も栄養価も一般的には高い傾向
- まずは食生活に取りれやすい物を選び、好きな食材から手軽に習慣化するのがおすすめ
いかがでしたでしょうか?
わたしたち15/e organicはこの貴重な自然栽培を実現していたいている生産者様と共に、皆様によりよい食と健康をお届けできるように邁進しております。よろしければぜひ生活の一助になれば幸いです。お店へのご来店、そしてオンラインストアのご利用、心よりお待ちしております。
【記事の監修】

15/e organic
管理栄養士
SUGI
フィフティーンオーガニック表参道店に店運営全般を担当栄養成分の知識と商品の知識に当店の誰よりも深い知識を持っています!
一人でも多くの人にオーガニックの良さが伝わるような接客を心がけています!