監修 : 管理栄養士 HISAO
米麹甘酒が体にいい理由とは?酒粕甘酒との違いや失敗しない作り方も解説

This is your heading text.
Tags

- 米麹甘酒は砂糖を使わず、お米と麹の発酵だけで作られるノンアルコール飲料。美肌や腸活に欠かせない栄養成分が含まれており、「飲む美容液」として注目を集めている。
- 素早いエネルギー補給ができるだけでなく、肌の潤いを守るアミノ酸やコウジ酸に加え、腸を整える食物繊維やオリゴ糖が毎日の美容と健康をしっかりサポートする。
- まずは1日コップ1杯からの「甘酒習慣」をスタートするのがオススメ。ご家庭にある炊飯器を使えば、初心者でも失敗せずに美味しい甘酒を作ることが可能です。
甘酒は「飲む点滴」「飲む美容液」と呼ばれ、注目を集めています。
なかでも米麹で作る甘酒は、砂糖不使用でありながら濃厚な甘みがあり、美肌や腸活にうれしい成分が豊富に含まれているのが特徴です。
この記事では、米麹甘酒に期待できる効果から、炊飯器を使った失敗しない作り方、毎日おいしく続けるための飲み方まで詳しく解説します。
この記事を参考に、毎日の習慣として米麹甘酒を取り入れてみてください。
目次
- 甘酒には2種類ある!「米麹」と「酒粕」の決定的な違い
- なぜ「飲む美容液」?米麹甘酒の美容・健康効果
- 炊飯器で簡単!失敗しない米麹甘酒の作り方
- 毎日続けたい!米麹甘酒の保存テクニックとおいしい飲み方
- 米麹甘酒で内側から輝く自分へ
甘酒には2種類ある!「米麹」と「酒粕」の決定的な違い

甘酒には、原料と製法が異なる2つの種類が存在します。
それぞれの特徴を整理し、米麹甘酒の魅力を知りましょう。
米麹甘酒とは?
米麹甘酒は、米麹と水を合わせて発酵させた飲み物です。
米麹には、麹菌と呼ばれる微生物が存在しています。
発酵の過程で、麹菌が作り出す酵素が、お米の主成分であるでんぷんをブドウ糖に分解します。
そのため、砂糖不使用でも、お米由来の自然な甘みを楽しめることが特徴です。
また、米麹甘酒は名前に「酒」と付きますが、アルコールは一切含まれておらず、小さな子どもや妊娠中、授乳中の方でも安心して飲めます。
酒粕甘酒との違い
米麹甘酒と酒粕甘酒の主な違いは、次のとおりです。
| 項目 | 米麹甘酒 | 酒粕甘酒 |
|---|---|---|
| 主な原料 | 米麹、水 | 酒粕、砂糖、水 |
| 甘さの由来 | 米のでんぷん | 砂糖 |
| アルコール | 0% | 微量に含まれる |
酒粕甘酒は、日本酒を搾った後に残る酒粕をお湯で溶き、砂糖を加えて作られます。
酒粕は日本酒の副産物であるため、酒粕甘酒には微量のアルコールが含まれます。
また、加える砂糖の量によって摂取エネルギーや糖質量が変わることにも注意が必要です。

【豆知識】甘酒はお酒じゃないのに、なぜ「酒」とつくの?
理由は、甘酒が「日本酒を作る工程でできるもの」だからです。
日本酒は、お米に麹(こうじ)を混ぜて「糖化(甘くする工程)」させ、その後に酵母を入れて「発酵(アルコールを作る工程)」させて作ります。
甘酒は、この「甘くなったけれど、まだアルコールになる前」の状態でストップさせた飲み物なのです。
また、江戸時代の百科事典『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』では、甘酒が「一夜酒(ひとよざけ)」という名前で紹介されています。
一晩で作れる手軽な「お酒のような甘い飲み物」として親しまれていた名残で、今でも「酒」という漢字が使われているのが由来です。
なぜ「飲む美容液」?米麹甘酒の美容・健康効果

米麹甘酒が「飲む点滴」や「飲む美容液」と呼ばれるのは、発酵の過程でさまざまな成分が作り出されるためです。
ここでは、米麹甘酒に含まれる美容や健康にうれしい成分について解説します。
美肌を作る成分
米麹甘酒に含まれるビタミンB群やアミノ酸、コウジ酸は、健やかな肌の維持に役立つ成分です。
ビタミンB群は、たんぱく質や脂質の代謝を助ける働きがあります。
皮膚や粘膜を保護する役割もあり、不足すると皮膚炎を起こすことがあります。
また、米麹甘酒に含まれるアミノ酸は、麹菌が作り出す酵素の働きによってお米のたんぱく質が分解されたものです。
皮膚のもとになるたんぱく質は、アミノ酸で構成されています。
肌の潤いを保つ「天然保湿因子」と呼ばれる成分は、主にアミノ酸から作られていることもわかっています。
加えて、麹菌が作り出すコウジ酸にも注目です。
肌にシミができるのは、紫外線などの影響でチロシナーゼという酵素が活性化され、メラニン色素が作られるためと考えられています。
コウジ酸にはチロシナーゼの働きを阻害する作用があり、美白ケア成分として化粧品にも広く使われています。
腸内環境を整える「腸活」パワー
米麹甘酒には、腸活をサポートするオリゴ糖と食物繊維が含まれています。
オリゴ糖は、麹菌の酵素の働きにより、お米のでんぷんが分解された糖質の一種です。
オリゴ糖のなかには、胃や小腸で消化・吸収されず、大腸まで届くものがあります。
大腸に達したオリゴ糖は、腸に生息する乳酸菌やビフィズス菌などのエサになり、腸内環境を整えることがわかっています。
また、お米に含まれる食物繊維も、便通をスムーズにしたり、善玉菌の増殖を助けたりする働きが期待できる栄養素です。
疲労回復とダイエットサポート
ブドウ糖は、体と脳の重要なエネルギー源です。
米麹甘酒にはブドウ糖が豊富に含まれており、摂取後すぐに吸収されて、エネルギーに変わります。
そのため米麹甘酒は、エネルギー不足による疲労からの速やかな回復に役立ちます。
一方で、糖質による血糖値の上昇や、体重の増加が気になる方もいるかもしれません。
近年の研究により、米麹甘酒にはブドウ糖の吸収を抑制する成分が含まれており、飲用後の血糖値上昇が抑えられる可能性が示唆されています。
また、米麹甘酒を飲むことでお腹が満たされ、食事での炭水化物摂取量が減少したという報告もあります。
したがって、米麹甘酒は疲労回復を助けるブドウ糖を豊富に含みながら、血糖値の上昇を抑え、ダイエットをサポートすることが期待できるでしょう。
炊飯器で簡単!失敗しない米麹甘酒の作り方

米麹甘酒は、市販のものを購入するだけでなく、手作りすることも可能です。
今回は、初心者でも失敗しにくい、炊飯したご飯を使用する方法を紹介します。
用意する材料と道具
【材料(作りやすい量)】
- 米麹(乾燥):200g ※生の米麹を使う場合は400g
- 米:1合
- 炊飯用の水:350ml
- 冷ますための水:350ml
【道具】
- 炊飯器
- 温度計
- はかり
- しゃもじ(へら)
- 布巾
基本の手順
事前準備:米麹は、手のひらでこすり合わせるようにして1粒ずつほぐしておく
- 炊飯器に米と水350mlを入れ、通常通り炊飯する
- ご飯が炊けたら、保温モードのまま水350mlを少しずつ加えて混ぜ、温度を60℃程度まで下げる
- 米麹を加え、全体をよく混ぜる
- 炊飯器のふたを開けたまま濡れ布巾をかぶせ、保温モードで8〜10時間ほど置く
※1〜2時間ごとに全体をかき混ぜ、布巾が乾燥していれば再び湿らせる
甘くならない?よくある失敗とコツ
米麹甘酒が甘くならないときは、次の原因が考えられます。
- 温度が高すぎる
- 米麹とご飯が十分に混ざっていない
発酵時の温度が上がりすぎると、麹菌の酵素が働かなくなり、甘くなりません。
温度は60℃前後を保ち、65℃を超えそうになったら保温モードをオフにしたり、少量のぬるま湯を足したりして調整しましょう。
また、甘みを効率よく引き出すため、全体をよく混ぜ、発酵が均一に進むように促すことも大切です。
一方で、米麹甘酒が酸っぱくなるときは、発酵時の温度の低さが原因であると考えられます。
50℃以下になると乳酸菌が活発になり、乳酸を作り出すため、仕上がりに酸味を感じることがあります。
甘酒を作るときは、温度管理に注意しましょう。
毎日の甘酒習慣に取り入れやすい米麹甘酒
米麹甘酒は手作りもできますが、温度管理や発酵時間に少し手間がかかります。
忙しい日でも無理なく続けたい方は、原材料や製法にこだわった市販品を取り入れるのもひとつの方法です。
15/e organicでは、自然栽培のお米を使い、原材料と製法にこだわった米麹甘酒をご用意しています。
毎日の甘酒習慣を手軽に続けたい方は、ぜひご覧ください。
毎日続けたい!米麹甘酒の保存テクニックとおいしい飲み方

甘酒習慣を続けるためには、適切な保存方法や、自分に合った取り入れ方を知っておくことが大切です。
ここでは、米麹甘酒の正しい取り扱い方とおすすめの飲み方を紹介します。
常温・冷蔵・冷凍?正しい保存方法と賞味期限
手作りした米麹甘酒を常温に置いておくと、腐敗したりカビが生えたりします。
そのため、できあがった米麹甘酒は清潔な密閉容器に移し、冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵保存の賞味期限の目安は、1週間程度です。
より長く保存したい場合は、冷凍してもかまいません。
密閉できる保存袋に入れ、平らにして冷凍します。冷凍した場合の保存期間の目安は、約1カ月です。
解凍する際は、冷蔵庫に移して自然に溶けるのを待ちましょう。
効果的な飲むタイミングと適量
米麹甘酒を飲むおすすめのタイミングは、朝と間食です。
朝に飲むと、睡眠中に消費されたエネルギーを効率よく補給でき、午前中から元気に動けるでしょう。
また間食の代わりに飲むことで、小腹を満たしながら、美肌づくりや腸活をサポートする栄養成分を補えます。
ただし、飲み過ぎると糖質やエネルギーを過剰摂取して、太りやすくなる可能性があります。
毎日取り入れる場合は、1日コップ1杯(約200ml)までを目安にしましょう。
飽きずに続く!簡単アレンジレシピ
米麹甘酒は、そのまま飲むだけでなく、さまざまなアレンジも可能です。
- 牛乳や豆乳、ヨーグルトで割る
- 凍らせてシャーベットにする
- 果物や野菜と合わせてスムージーにする
- 砂糖の代わりとして料理やお菓子作りに使う
なかでも、冷凍保存した米麹甘酒をそのままシャーベットとして味わうのがおすすめです。
冷凍して保存期間を延ばしながら、米麹甘酒をおいしく楽しめます。
温度が低くなると甘みがすっきりと感じられるため、米麹甘酒をさっぱり食べたいときにもぴったりです。
米麹甘酒で内側から輝く自分へ
米麹甘酒には、ビタミンB群やアミノ酸、オリゴ糖など、肌と腸の健やかさを支える成分が凝縮されています。
毎日の習慣に取り入れたくても、手作りするのは大変と感じる場合は、市販品を活用するのも賢い選択です。
日々のセルフケアの一環として、体にやさしい米麹甘酒を取り入れてみましょう。
まとめ
- 米麹甘酒は砂糖不使用、ノンアルコールであるため、小さな子どもや妊娠中、授乳中の方でも安心して飲める
- 美肌をつくるビタミンB群やアミノ酸、コウジ酸、腸活に役立つオリゴ糖や食物繊維が含まれている
- 米麹甘酒は手作りできるが、こだわりの市販品を取り入れるのもおすすめ
【記事の監修】

15/e organic
管理栄養士
HISAO
フィフティーンオーガニックで管理栄養士×ライターを担当。
オーガニックの魅力をはじめ、日々の生活に役立つ健康・栄養情報を発信しています。読者の皆様が1つでも、「そうなんだ!」という新しい気付きや発見のある記事をお届けします!
15/e organicとは?
15/e organic(フィフティーン オーガニック)は、表参道・麻布十番にお店を持つオーガニックスーパーです。自然栽培の食品と天然由来成分100%のアイテムを厳選して皆様にお届けしています。
お店では、管理栄養士・栄養士のスタッフが一人ひとりに接客。
暮らしに寄り添いながら、無理なく続けられるオーガニックライフをご提案しています。







